インパール作戦の写真や遺品=滋賀県東近江市下中野町の県平和祈念館で2020年7月18日午前11時47分、伊藤信司撮影 「兵士を襲った感染症と飢餓」と題した企画展が、滋賀県平和祈念館(東近江市下中野町)で開かれている。多数の日本人が戦病死した第二次世界大戦の「インパール作戦」を取り上げ、県関係者16人の証言と遺品67点などを展示。戦争と感染症の恐ろしさを改めて訴えている。【伊藤信司】 兵士の証言や遺品67点 1944年3~7月、日本陸軍はビルマ(現ミャンマー)から、英軍の拠点だったインド北東部・インパールの攻略を目指した。険しい山岳地帯を進む計画は、補給面で問題が多く失敗。餓死や戦病死も含め数万人が犠牲になった。撤退ルートは「白骨街道」と呼ばれるほどの惨状だった。 ビルマ・インド・タイ方面で戦没した滋賀県出身者は4639人。インパール作戦でも多数が亡くなっている。企画展では、ジャングルの川を