ドイツの中古流通市場を語る上で、重要な「省エネリフォーム」。中古住宅市場の中で25%の市場を形成している。つまり、住宅市場全体からみても約5分の1の市場がある。その名前の通り、中古住宅に対して壁断熱、窓などのリフォームを行い、住宅の省エネ化を図るものだ。ドイツにおいては省エネリフォームすることで、金融支援機構KfW(ドイツ復興金融公庫)の基準に合格したものに対しては補助金がでる仕組みになっている。 ドイツは国自体が省エネリフォームを推進し、補助金を出す仕組みをいち早く制度化したが、何故かご存じだろうか?それはエネルギーの効率化、つまり“脱化石燃料”だ。2000年から2012年にかけて、ドイツではガス・灯油代が217%、電気代が179%というエネルギー価格の高騰が起こっている。 こうしたエネルギー高騰の背景がある中、国民生活を守るためにも省エネと再エネ普及、つまり「エネルギーの効率化」が求め