東伊豆町では2014年以来、芝浦工業大学の学生が空き家状態になった町有施設の再生に関わってきた。2021年度は、長く放置されてきた管理棟を対象とする「山の家改修プロジェクト」に取り組む。「学生の滞在拠点やシェアオフィスとなる空間に生まれ変わらせる」(川村寛樹氏:空き家改修プロジェクトの稲取設計室長を務める学部3年生)という計画だ。 既存建物の躯体(くたい)や大枠の間取りはそのままに、小上がりの集会室、キッチンが隣接する土間のダイニングなどに再構成する。2021年春から現場の片付けを始め、春から秋にかけて計3回、1週間泊まり込んで改修工事を進めてきた。今回は学園祭の休みを利用した2泊3日の作業で、さらに2022年2月に、1週間滞在して仕上げる予定だ。 この日は什器(じゅうき)の塗装やウッドデッキの補修などに取り組んでいた。3年生が中心となってチームに分かれ、それぞれの分担箇所を作業する。木材