全国で増え続ける空き家。総務省の住宅・土地統計調査によると、2018年の空き家総数は約849万戸(※)で、およそ7戸に1戸は居住者がいない計算になる。防犯などの面からどう撤去を進めるかが課題となってきたが、近年はむしろ有効利用して地域活性化につなげようという機運が盛んだ。その中で注目を集めるのが、株式会社巻組(まきぐみ)の活動。条件の悪い築古の空き家を独自の手法で改修し、個性的なシェアハウスなどとして運用する。ただ、代表取締役の渡邊享子さんは地方創生を目的として創業したわけではないという。その目指すところを伺った。 ※出典:総務省「平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計 結果の概要」https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf 巻組は、宮城県石巻市で渡邊さんが2015年に立ち上げた会社だ。現在