記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 歩きたくなる街づくりへの関心が高まっている。国土交通省によると日本ですでに351都市が「居心地が良く歩きたくなるまちなか」を目指し、歩道の緑化などに取り組んでいるという。 歩行者空間を都市の中につくり、住環境の充実と安全、さらには環境保全につなげる。こうした都市再編の動きは世界的な潮流でもある。とりわけダイナミックに変貌を遂げているのがフランスだ。 本書『フランスのウォーカブルシティ』は、パリやディジョン、ナントといった都市の事例を挙げ、歩きたくなる街づくりについて詳説する。具体的な施策のほか、市長はじめ都市政策関係者および住民の考えを明かしながら、なぜフランスでウォーカブルシティが実現できるのかを掘り下げてゆく。 著者のヴァンソン藤井由実氏はフランス都市政策研究者。フランス在