おはようございます。東浩紀です。 徹夜でこの原稿を書いていて、なんといまから5時間後には東工大で授業です。このブログの読者のなかには、授業の参加者もいるかもしれません。僕が多少眠そうな顔をしていても、許してください。まじで眠いです。 さて、そんなへろへろな状態ですが、ギートステイトのほうは着々と進んでいます。舞台となる川口にロケハンにも行きました(ひとりでですが)。前回のエントリでも記しましたが、桜坂さんが複数の物語を縦糸として展開するなか、そこに横糸として背景知識や隠れた登場人物の動きを張り巡らすのが僕の仕事です。 今回は、そんな横糸候補のひとつとして書き記したサブエピソード、「情報化屋台のある風景」の冒頭部分を、例によってコメントつきでご紹介します。 ■ 2045年、みなみさいたま市かわぐち区の荒川河岸には、大規模な高層マンション街が形成されている。彼はその街区に隣接する研究所に、研究