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  • 『白鯨との闘い』 - 聖なるかな海の皇帝よ - 1953ColdSummer

    白 鯨との闘い IN THE HEART OF THE SEA 2016(2015)/アメリカ/G 監督/ロン・ハワード 出演/クリス・ヘムズワース/ベンジャミン・ウォーカー/キリアン・マーフィ/トム・ホランド/ベン・ウィショー/ブレンダン・グリーソン/他 原案/チャールズ・リーヴィット/リック・ジャッファ/アマンダ・シルヴァー 原作/ナサニエル・フィルブリック/『白鯨との闘い』 伝説の白鯨との死闘。 生き延びる為に、男たちが下した “究極の決断”とは――  新年初映画館はコ・イ・ツ・ニ・キ・メ・タとえんぴつを転がした結果『白鯨との闘い』を観に行く事になったので、メルヴィル苦手でござるよ~などとこぼしながら観てきた。が、その実、これはメルヴィルの『白鯨』ではなく、『白鯨』の元ネタとなった『エセックス号事件』の映画化との事であったので、「モビー・ディックとは神の暗喩であり……(シブメン)」と

    『白鯨との闘い』 - 聖なるかな海の皇帝よ - 1953ColdSummer
  • 『ミュータント・タートルズ』 - 再起動、激亀忍者伝 - 1953ColdSummer

    ミュータント・タートルズ TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES 2015(2014)/アメリカ/G 監督/ジョナサン・リーベスマン 製作/マイケル・ベイ/他 製作総指揮/デニス・L・スチュワート/エリック・クラウン/ナポレオン・スミス三世/ジェイソン・T・リード 出演/ミーガン・フォックス/ノエル・フィッシャー/ジェレミー・ハワード/アラン・リッチソン/ピート・プロゼック/ダニー・ウッドバーン/トオル・マサムネ/ウーピー・ゴールドバーグ/ウィル・アーネット/他 背負っているのは、 人類の未来。 TMNT(ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ)といえば私が子供のころの夕方くらいにテレビでアニメを放送していて、「このシュレッダーって忍者かぶれ、頭悪そうでかっこいいなあ、ははは」と、子供なりの評点/観点から敵の親玉の質を鋭く穿ったものだが、とか何とかたわけた事

  • トップダラー禍津が今年観た映画/2014年ベスト10&ワースト5+α - 1953ColdSummer

    さて今年もブログ納めの挨拶代わりに今年観た映画ベスト10とワースト5それにプラスアルファを発表させていただこうかと思います。  今年の鑑賞数は新作旧作公開未公開初見再見すべて合わせて266でした。うち9割ほどの内容をもう忘れているところが最高にROCKだと思います。主に頭が。  こんなブログでももう何年も更新していると(前ブログや前サイトを含めるともう二桁年……)自然と観る映画も渋好みになってきたというか、ちょっとした察知能力が身についたというか、端から自分に合いそうにない映画は観に行かなかったり、あと優先順位として新作ひとつ観に外出するよりも自宅で旧作みっつ観る方をチョイスしたりと、随分といびつ且つ素直でない鑑賞方法でこましてきた1年であったので、あなたの好きなあれやこれやそれがランクインしていなかったり、あなたが嫌いななにがしがランクインしていたりする懸念もあるかも知れませんが、こ

  • 『ベイマックス』 - ベイマックス、もう大丈夫だよ - 1953ColdSummer

    ベイマックス BIG HERO 6 2014(2014)/アメリカ/G 監督/ドン・ホール 製作総指揮/ジョン・ラセター 音楽/ヘンリー・ジャックマン 声の出演/スコット・アツィット/ライアン・ポッター/T・J・ミラー/ジェイミー・チャン/デイモン・ウェイアンズ・Jr/ジェネシス・ロドリゲス/ダニエル・ヘニー/マーヤ・ルドルフ/ジェームズ・クロムウェル/アラン・テュディック/菅野美穂/川島得愛/城雄太郎/小泉孝太郎/他 原案/『Big Hero 6』 “優しさ”で世界を救えるか? 「あなたの心とカラダを守ります。」 彼の名はベイマックス。 人を傷つけることを禁じられた、 優しすぎる僕のロボット。  スカッと笑えてスカッと泣けてスカッと爽快でスカッとするサプライズもあって、私がごとき悪魔憑きが観るのも憚られるような楽しい映画だったのですが、「インチキな宣伝方法が気にわない」だの「アナ雪や

  • 殺意の波動、と君が言った - 『ストリートファイター 暗殺拳』 - 1953ColdSummer

    ストリートファイター 暗殺拳 STREET FIGHTER: ASSASSIN'S FIST 2014(2014)/イギリス 監督/ジョーイ・アンサー 製作総指揮/小野義徳/伊川東吾/他 出演/マイク・モー/クリスチャン・ハワード/小家山晃/伊川東吾/尚玄/ガク・スペース/ジョーイ・アンサー/玄里/ハル・ヤマノウチ/他   弊ブログに於いて、1年に数回ほど、まあ、2~3回もあれば御の字なのだが、情念を込め数回に分けて感想を書くか、font size="7"で「いいからとりあえず観ろ!」とだけ書いて済ませるかの二択を迫られるような映画に出会う事があって……ああ、『フランケンシュタイン・リポート』なんかは自分以外の人間も地獄に道連れにしたいという意味で「イーカラトリアエズミロ」と書きたくて書きたくてたまらない指の疼きを抑えるのに必死こいたものだったのだけれども、そんな文意とは真逆なところで、

    殺意の波動、と君が言った - 『ストリートファイター 暗殺拳』 - 1953ColdSummer
  • 『ラストスタンド』 最後の砦、そこに居る男は―― - 1953ColdSummer

    ラストスタンド THE LAST STAND 2013/アメリカ/R15+ 監督:キム・ジウン 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/他   アーノルド・シュワルツェネッガー主演、というだけでいそいそと観に行ってしまうのは宣伝に乗せられているようでもあるし、『ターミネーター3』以来10年ぶりの復帰作、とは言い条、先の『エクスペンダブルズ2』(自分の感想はこちら)にもシュワちゃんは出演しておったので、そんなに久しぶりな再会でもなく、やあ会いに来たよ、つって、逆にしらこい目付きで見られたらどうしよう、というような妄想を拠とした蟻走感がないでもなかったのだけど、まあ、ブギーなリズムを口ずさみ、飽くまでもフランクなフリをしてシネ・コンで、「『ラストスタンド』を1枚ブギー」と言ったところ、チケ売り場のお姉さんに随分と奇妙な顔をして見られた。  逃亡する麻薬王へ対する最後の砦として立ちはだかる老保安

    ch1248
    ch1248 2013/05/04
    気になってきた。
  • 生きるって事はポルノって事 『どんずまり便器』 - 1953ColdSummer

    どんずまり便器 2012/日 監督:小栗はるひ 出演:菜葉菜/他  散切り頭をぴしゃぴしゃ叩きながらワガに内在するアニマに話しかけているのだが、何故斯様に女性性と交信すべく散切り頭をぴしゃぴしゃ叩いているのかと申しますと、これはもう観る側の倫理が女性性、具体的に言うと女性の中心、俗な言い方をするとま◯こによって規定されておるからであり、◯んこによって全容が明かされる作品である以上、散切り頭をぴしゃぴしゃ叩いてジェンダーを乗り越えねばこれを論じる事能わずと確信したからである。あ、今回観た映画『どんずまり便器』のお話ね。  実弟との間にいけない秘密を隠し持った女性が凶行に及び収監され、釈放されてみたら弟は気に入らねえ女と同棲していました。  つうのが概要であるが、はな、そんな文脈を糞真面目に追求するのはすべての公民権を返上させられた挙句それを労務とされた奴隷がやるような事で、要は女性観をどう

  • 『プロメテウス』 人類の起源は恐怖の起源と同じくして - 1953ColdSummer

    プロメテウス PROMETHEUS 2012/アメリカ PG12 監督:リドリー・スコット 出演:ノオミ・ラパス 他  残暑などと、涼しさが訪う前フリのようなことをおためごかされているが、まだまだ暑いものは暑いざんしょ。  暑いと人間はどうなるか。  まず、外出すれば熱中症で死ぬるし、水分を切らすと脱水症状で死ぬるし、また気温35.6度不快指数89がかの芥川龍之介を服毒に追い詰めたのは有名な話だが、世の中は暑くて気が違えたら自縊を選ぶ人間ばかりだとは限らず、諸肌を脱いで扇子をぱたぱた振るっておったら、扇ぎ来る風は熱風だし扇子を振るう反復運動が体温の上昇と発汗を招いているということに気付き、その衝撃と酷暑についに脳の大切な線が、ぷつん、て切れて、扇子を長ドスに持ち替えてぞめき歩いておったら官憲に連行され、「太陽が眩しかったから」などと読んだこともないカミュの一節をつぶやいた挙句精神鑑定に回さ

  • 殺人タイヤはなぜ人を襲う? 理由など無い! 『ラバー』 - 1953ColdSummer

    ラバー  RUBBER 2012/フランス R15+ 監督:カンタン・デュピュー 「『E.T.』のエイリアンは何故茶色なのか? 理由は無い」 「『悪魔のいけにえ』で殺人をした後に手を洗わないのは何故か? 理由は無い」 「『戦場のピアニスト』の主人公はピアノの天才なのに何故酷い目に会うのか? 理由は無い」  などと、1人の保安官が撮影カメラ、すなわちこちらに向かい語りかける冒頭。はな、この人は何をのたまっておるのであろうか、もしくは気が狂っておるのであろうか、と、蕎麦を手繰る手も止まってしまおうというものであるが、そんなこちらの当惑とは無縁に、映画は始まる。 「映画にも人生にも理由の無いことが溢れている。だからこの映画はそれらをリスペクトする。オマージュを捧げる。分かったか?」と、ええと何が「だから」なのかさっぱり意味が分からぬのであるが、こうした言い訳……言い草に高まっておると、はな、配ら

  • 黄金週間を低うに、低うに、時には、充実を希求して - 1953ColdSummer

    世間一般では黄金週間である、ということで、即席の支那蕎麦をちゅるちゅるしたり、自由律俳句を詠んだり、天竺鼠と戯れたりしておった。すべて拙宅で出来ることではあるが、外出するのは疲れるし、何よりも人の多い場所は憎悪しか生み出さぬのでインドアライフ最高、最高、と部屋の中で万歳をし、くしゃみをし、その後、ちょっとだけ泣いた。  わたしは今、何をしているのだ?  5月の陽気は程好く暖かい。暖かいということはこれ行動の可能性・選択肢が増えるということで、陽気につられて桜を愛でに行ったり、暖かい内に一丁家の大掃除でもするかと発奮したりできるはずなのだ。たまに陽気に当てられて気がおかしくなってしまったような人を見るが、そうした例を斟酌することをせずに話を続けると、兎に角、暖かい内に、黄金週間内に、何かをせねば、という気持ちがワガの中に横溢しているにも関わらず、インドアライフ最高、最高、と部屋の中で万歳を

  • 『メランコリア』 世界が終わりを告げる瞬間、何を見ましたか - 1953ColdSummer

    メランコリア MELANCHOLIA 2012/デンマーク/スウェーデン/フランス/ドイツ G 監督:ラース・フォン・トリアー 「地球ももう終わりでんなぁ」「せやな、小惑星が衝突するやきにな」「ほれ見、魚河岸のボンもそこでほたえとるがな」「カッパ、カッパ、カパパパパ」「河童、やてな」「はは、面白いやん」「ははは」「はははは」  というような意味の会話を軽々しくしたいし、また、こうした会話は軽々しくされるものだと思っておるので、二言目には「とっとと世界が滅亡しねえかなぁ」とへらへら言ったり、神社などに詣でては、「第三次世界大戦が起きて核弾頭が飛び交いますように」と股間の核弾頭を揉みながら念じてみたり、そんなことをしている内に払暁、わたしは恍惚の人となり、呑めや唄えや、歩いても歩いても、右を向いても左を向いても、恍惚の人として扱われるようになったよ。  かくなる上は、恍惚の人として、四書五経を

  • 『灼熱の魂』 決して知ってはいけなかった母と双子のルーツ - 1953ColdSummer

    灼熱の魂 INCENDIES 2011/カナダ/フランス PG12 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 原作戯曲:ワジディ・ムアワッド 『INCENDIES/焼け焦げるたましい』  気(マジ)、プチ、神様、など、幾多の言葉が安っっっぽくなって久しいが、まあ、それを言っている人は気なのかも分からんし、或いは、その安っっっぽさ自体に気付いておらぬ鈍骨も居るかも知らん。注意すべきはその前後の文脈と照らし合わせる、もしくは、発言した人物の背景を鑑みなければならぬということで、実際に成果を上げた人間が「気(マジ)でやりました」などと言った場合は褒めてつかわすのが気持ちいいやり取りであるし、他人の奢りでばってら寿司をらいながら「俺は神様だ」などとほざいた人間には二度と奢らないか、その場で菩薩拳を叩き込むのが自然な流れである。  要は、適切さが問われておるのだ。  ああ辛い、辛いと人は言う。辛いんで

  • トップダラー禍津が今年観た映画/2011年ベスト&ワースト+アルファ! - 1953ColdSummer

    はぁい! はぁい! はぁい!(口を半分開けてよだれを垂らしながら挙手)  今日は褌をキリリと締め込んで頑張ったのである。水周りの大清掃、買い出し、社会奉仕のどぶ攫え、ええと、これらを、下人に命じて自分は褌をキリリと締め込んでおっただけで、特にやることも無いので、そもそも何でこんなに周囲がバタバタしておるのかと思考を巡らせてみたところ、これはもう年の瀬が目前に迫ってきておるからであって、年の瀬、年の瀬、『Round ZERO 〜BLADE BRAVE』は相川七瀬、たはっ、おほほっ、と現実を逃避しマスターベーティングスマイル、うすら笑いを顔面に貼り付けたまま、とりあえず挙手してみた次第である。はぁい!    さてこうして挙手した以上、年末ならではの何か有意義なことをしなくてはなるまいね! と、発奮し、鏡を手刀で叩き割るなどしておったのだが、これがどうも虚しく、手も痛いし、泣けてきたのでプレイ

  • わたしは断固として「チンチン」と呼ぼう 『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』 - 1953ColdSummer

    タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 THE ADVENTURES OF TINTIN: THE SECRET OF THE UNICORN 2011/アメリカ G 監督:スティーヴン・スピルバーグ 製作:ピーター・ジャクソン他 脚:エドガー・ライト他 原作:エルジェ 『チンチンの冒険』を観てきたのである。  何に、或いは誰に配慮しているのかは知らないが、原題『TINTIN』を無理やり『タンタン』などと呼ばせるようなことは、チンチン君ならび原作者のエルジェ氏に対してこれ失礼極まりなく、また、スピルバーグのチンチン愛にハチミツをぶちまけるが如き思想の顕現であるとわたしは考えるので、以後、弊ブログでは『チンチン』で呼称を統一しようと思う次第。  チンチンの冒険。ユニコーン号の秘密。こうしたネーミングが持つ、一種の魔力のようなものを感じたことがあるだろうか。  過日、わたしは家の押入れの整理をし

    ch1248
    ch1248 2011/12/04
    電車内の広告で見つけてガン見した覚えがある。
  • 『インモータルズ -神々の戦い-』 RAGNAROK ――神々の黄昏 - 1953ColdSummer

    インモータルズ -神々の戦い- IMMORTALS 2011/アメリカ R15+ 監督:ターセム・シン・ダンドワール 衣装デザイン:石岡瑛子  『ザ・フォール/落下の王国』のターセム監督が、『300〈スリーハンドレッド〉』の製作スタッフと組んで贈るスペクタクル・アクション。  ギリシャ神話を題材に採った映画ということで、前日、夜なべをして段ボールで作った剣と盾を持ち、勇者のコスプレをしてシネコンに向かったのだが、警備員に「それを装備したまま入館することまかりならぬ」と言われ、泣く泣く入り口の脇に剣と盾を置いて行って鑑賞した。帰りには、やっぱり盗まれていたよ、剣と盾。夜なべをして作ったのに。  それはそうと、金ピカでマッチョで表現主義的で、爽快な映画であったとわたしは思うな。 『インモータルズ』なんて、陰毛を連想させる表題とは裏腹に、脛毛、腋毛、無駄毛の処理を施した美肌な神々が、はは、敵を、

  • 映画も観られてゲームも出来てインターネットも出来るすごい(らしい)テレビ……すごいの?『SONY BRAVIA』 - 1953ColdSummer

    1953ColdSummer : 映画も観られてゲームも出来てインターネットも出来るすごい(らしい)テレビ……すごいの?『SONY BRAVIA』 ばつっ、だか、ぶちんっ、だかっつって、画面に横一線が弾けて、テレビが事切れた。  バナナを供え、加持祈祷などをしてみたり蹴りを入れてみたりしたがもううんともすんとも言わず、でも、あの、普段から、テレビ番組なんてえものはまったく観ないので、それはそれで別に良くって、物言わぬようになったテレビを山中湖に不法投棄、すると湖から女神さまがひょろりらと現れて、「尊公が落としたのはこの金のテレビかえ? 銀のテレビかえ?」などとジッと目を見ながら問うてくるので、はは、あなたさんも大変じゃのーと、女神さまの足元の大量投棄物をチラ見してサッとその場を離脱、テレビジョンの消え失せた部屋に戻ったのだが、はたと困ったことがあって、このままでは映画を観たりプレイステー

    ch1248
    ch1248 2011/09/07
    「テレビの購入」をここまで面白く書ける御仁は貴重。
  • クジラをブッ殺して何が悪い! 人間をブッ殺して何が悪い!『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』 - 1953ColdSummer

    1953ColdSummer : クジラをブッ殺して何が悪い! 人間をブッ殺して何が悪い!『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』 レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー  REYKJAVIK WHALE WATCHING MASSACRE 2011/アイスランド R15+ 監督:ユリウス・ケンプ  海洋版『悪魔のいけにえ』との誉れも高い、アイスランドで初めてのスプラッタ映画。  なのだが、捕鯨問題という、何というか、くそややこしい、くそめんどうな、くそポリティカルな背景が大前提としてあるがため、普段からノンポリを貫徹、選挙に行けば投票用紙に「みんな大好き!」と書いて投票することで有名な弊ブログでは、少しく扱い辛い映画ではある。  ということで、捕鯨に関してはなるべく触れずして稿を進めようと思う。  ところで、アイスランドといえば日と比肩する捕鯨大国であるのだね。

    ch1248
    ch1248 2011/09/03
    心温まるお話。
  • 人は皆、繋がる事ができる……『THE HUMAN CENTIPEDE(ムカデ人間)』としてな! - 1953ColdSummer

    THE HUMAN CENTIPEDE (邦題『ムカデ人間』) THE HUMAN CENTIPEDE (FIRST SEQUENCE) 2011/オランダ・イギリス R15+ 監督:トム・シックス  今ではもう見る影も無いが、わたしが子供の折には、特撮番組で、漫画で、そして映画で登場した、様々な「◯◯人間」というクリーチャーが幼年誌などでたびたび特集され、またインチキくさい豆のたぐいでデッチ上げられ、とてもこわかった記憶がある。その「恐怖! ◯◯人間!」という文字が筆で殴り書きしたような斜体でこれがまたこわく、そして「◯◯人間」の「◯◯」の部分には、やたらおぞましい語句――ナメクジだとかキノコだとか――が当てられており、それら不快なものと人間を合成するという発想、技術、結果に幼少時のわたしは心底ブルっていたのである。夜ひとりでトイレにいけなくなり、しょうがないので窓を開けてそこから飛ば

  • あの伝説の漫画がついに実写化。『ブラック・エンジェルズ』 - 1953ColdSummer

    BLACK ANGELS ブラック・エンジェルズ 2011/日 オリジナルビデオ 監督:内田英治 原作:平松伸二『ブラック・エンジェルズ』  「外道が……地獄に落ちろ!」  予告編でこの台詞を聞いたとき、たはっ、か、がふっ、か、とにかくそんな声を漏らし、足元はへなへなと震え、しなを作っておえおえと喚き散らかしたい衝動に駆られた。 『ブラック・エンジェルズ』がどれだけのバイオレンス(黒人ボクサーがいきなり家に侵入してきて一家鏖殺とか)とエロス(とにかくレイプされまくる女性キャラ……と思ったらヒロインまで!)を内包し、かつ平松伸二節とも言うべきタガの外れた勢いで描き込まれた漫画かは、いちいち自分が書かずとも人類に共通する前提知識であるからして詳細は省くが、「今の週刊少年ジャンプでは絶対に連載できない」という大方の総評からその内容は察していただきたい。  で、同期のキン肉マンやキャプテン翼と違

  • これは本当に人間が観ていいものなのか。『A Serbian Film』 - 1953ColdSummer

    A Serbian Film (日公開未定) 2010/セルビア R18+ 監督・主演:スルジャン・スパソイエビッチ   「この世には神も仏もないのか! おおジーザス!」といった、たいへん意味の分からない口上にももはや創作物上でしかお目にかかれぬようなご時世ではあるが、まあ結論から言うと、当然のようにこの世には神も仏も居らんのであって、ワインやパンを自分の血肉に見立てさせて信者に喰らわせる変態じみた伴天連の大将の存在なども、それこそ創作物上のものに過ぎんのである。  だが、まぁ、そうと頭で理解はしていても、やはり何らかの超常的な力、大いなる意思に身を委ね、救いを求めたいという気持ちも分からんではない。かくいう自分も給料日前にはよくそうなる。  ……って、それは大宇宙の法則を、都合良く自分の意図する方向へとねじ曲げんがためのワガママであって、普段から信仰の無い者が誰に助けてもらえるのか、ま