2011年12月05日 TEXT:小川 浩(株式会社モディファイ CEO 兼クリエイティブディレクター) 2011年も数えるところ、あと4週間。ネット業界の来年のトレンドを、キープレイヤーごとに占っていこう。 まずは、依然として業界最大企業であるGoogleについて考える。12月に入り、Googleが本格的にEC事業に乗り出そうとしているという噂が流れた。もちろんEC支援という意味であれば、すでに彼らは、中核の検索結果連動型広告の副作用の形では行っている(たとえばGoogleショッピング)。しかし、実際にEC事業を行うということであれば、簡単な決済システムと効率的な物流システムが必要だ。 Googleはすでにオンライン決済はできるが、物流システムを持っていない。言い方を変えると、Googleと、もうひとつのネット業界の雄であるAmazonの違いは、この物流システムへの投資の有無と言っていい