今年の平昌五輪で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレ。笑顔で天真爛漫にプレーし、負ければ人目を憚らず涙を流す。メンバーのまっすぐな姿が印象的だったが、それは本橋麻里がチーム結成時に抱いた「ある想い」に起因していた――彼女自身が、青森で得た原体験とコミュニケーションについて語る。 チーム青森で抱いた覚悟 最近、多くの場所で講演をする機会をいただき、本当にありがたいことです。そこでよく訊かれるのが「どうしてロコ・ソラーレを結成したの?」という質問です。 それを説明するには、少し時間を遡る必要があります。 私は10代で故郷の北見を離れチーム青森に加入し、2006年のトリノ五輪に連れていってもらいました。そこで4年後のバンクーバー五輪にも出場することができ、2大会連続で五輪のアイスを踏むことになります。 選手としていちばん伸びる時期に、青森のみなさんには本当にお世話になり、しっかりとステップアップさせ
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