第一計 瞞天過海「天を瞞いて海を過る(てんをあざむいて、うみをわたる)」 昔、唐の皇帝太宗が、海を怖がって船に乗る事を拒んだ。 そこで張士貴という者が一計して、巨大な船に土を盛り、家を作ってここは陸地ですと騙して皇帝を招いた。 そして皇帝が安心している間に海を渡ったという。 はい、第一計から「騙し」の技です。 この計を一言でいえば、「巨大な嘘はばれ難い」という感じでしょうか。 普段見慣れている物は、気付かれにくいものです。当り前、常識と考えている事にこそ、嘘が隠されているものです。 ある出来事について関心を持った時、一度それについての常識を疑ってみるのも大切でしょう。 第二計 囲魏救趙「魏を囲んで趙を救う(ぎをかこんで ちょうをすくう)」 紀元前353年、古代中国の戦国時代にて。魏の国が趙の都である邯鄲を攻めた。 趙は同盟国である斉に救援を求めたが、斉は趙に行かず魏の都、大梁を