Q4 原料は単身では釉薬にならないのか? A なる物もあります。その代表が、土灰です。 釉薬のはじまりは、燃料の樹木の灰が器に積って、さらに溶けて固まったもの(自然釉)です。 長石にも単身で釉薬になるものがあります。長石は釉薬の基本のような鉱物で、ガラスの素ともいえます。 志野釉は、ほとんどが長石で出来ています。 陶石や黄土など、その他にもいくつかあります。 Q5 では、なぜ単身で釉薬になるのか? A 前にも少しふれましたが、天然の鉱物は、いろいろな成分からなる物質だからです。 例えば土灰ですが。灰のもとの樹木は地中の成分を吸い上げて大きくなります。 したがって樹木の灰には,もともと地中に含まれていたシリカ・アルカリ・アルミナが残っており、 その比率がちょうど釉薬になるものなのです。 しかし、土灰単身では、アルカリ分が多くシリカやアルミナ成分が少ないため流れ易く安定しない釉になってしまいま