現代の子育て世帯の多くを占める1980~2000年前後生まれの“ミレニアル世代”。家事・育児の価値観が変化し、積極的に子育てをしたい夫と、キャリアの継続を望む妻という夫婦も少なくない。しかし、本人たちの希望とは裏腹に仕事と家庭の両立には多くの課題が残されているという。※本稿は、本道敦子氏、山谷真名氏、和田みゆき氏『〈共働き・共育て〉世代の本音』(光文社)の一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● 出産退職する女性は減少 一方で不本意な選択をする人も 夫婦共働きが当たり前、といわれて久しい。最新の労働力調査では、妻が64歳以下の共働き世帯は1191万世帯に上っており、専業主婦世帯430万世帯の倍以上となっている(1*)。 第16回出生動向基本調査によると、第一子妊娠前に正規の職員だった妻が就業継続した割合は約75%(2*)と、7割を超えた。女性の育児休業の取得のしやすさは