この問題にも前項の質問の場合と同様に、種々の要素が絡んでくるので単純にどちらが強いとはいえません。綴じ方の仕組みをよく理解して、自身が十分に納得したうえで得意先に説明しなければなりません。 無線綴じとアジロ綴じには、以下のような構造上の違いがあります。無線綴じでは、折り丁の背を切り取ってページを1枚ごとにバラバラに切り離し、露出した紙の断面に接着剤を塗布して固めることにより各ページを繋ぎとめます。一方、アジロ綴じでは、折り丁の背に15㎜カット、5㎜アンカット程度(この比率は会社によって異なります)のミシン刃を入れ、15㎜の開口部と開口部の間に5㎜の繋ぎ部分を残します。したがって、アジロ綴じでは各ページがお互いに対応するページと部分的に繋がっており、これが無線綴じとの相違点となります。この状態で開口部から接着剤を中折りまで押し込んで各ページを繋ぎとめるので、無線とアジロの違いを模式的に描けば