日本語教室からの帰り道。もうすぐ我が家という所で少し交通量の多い通りを渡る。ちょっと行き過ぎれば押しボタン式信号のある横断歩道があるのだけれど、自分が渡り終わった後もしばらく赤信号のままで、ずらっと車が並んでいるそのわきの歩道を歩くのが私は苦手である。 少々遠回りになることは、5000歩を目標にわざわざ歩くことを思えばなんでもないのだけれど、どうも自分一人のため(誰か他の人がいれば気が楽なのだが)に多くの車を止めるのがはばかられて、車の行き来を見定めて信号のない所で渡ってしまおうとする。 ちょうど車も途切れたようだったので、この間にさっさと道路を渡ろうとしたのだが、目の端でとらえていた目測が違ったらしく、足が縁石にひっかかって転んでしまった。 ただもう恥ずかしく、慌てて立ち上がって何事もなかった顔をして、スタスタと押しボタンの信号の所に向かって歩き出した。 そうして帰宅して、コートを脱いだ