Appleがサンダンス映画祭史上最高額の2500万ドルで配給権を獲得したシアン・ヘダー監督の『CODA(コーダ あいのうた)』。エミリア・ジョーンズの歌唱力、手話シーンの多さもさることながら、『Sing Street(シング・ストリート 未来へのうた)』のフェルディア・ウォルシュ=ピーロの成長ぶりに感激してしまったこともあり、私の今年の暫定ベストと言えるくらい好きだった。 しかし使い古された表現もツッコミどころも多く、完璧な映画では到底ない。特にろう者やコーダ(Child of Deaf Adults=ろう者の親を持つ聴者の子ども)の方から見て、この映画を好きと言うことは傲慢にならないだろうかと気になってしまって、感想を探してみた。 ざっとツイートやブログ記事、YouTube動画を漁っただけだが、当事者の間でも、この映画への評価はだいぶ分かれている。そして、褒めている人も手放しにすべてを絶
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