日経新聞電子版のプレスリリースページ。各企業・団体の新製品、新サービスのプレスリリース(報道機関向け発表資料)など最新情報をまとめて掲載します。個別の企業名や業種での検索も可能で、原則、発表当日に掲載。
二人の作家が最近、海外作品の翻訳に挑んだ。平野啓一郎さん(36)のワイルド『サロメ』(光文社古典新訳文庫)と、中島京子さん(48)の董啓章(トンカイチョン)『地図集』(藤井省三共訳、河出書房新社)だ。19世紀末の戯曲と香港作家の現代文学。作品への思いはともに熱い。(文化部 待田晋哉) 平野啓一郎さん ワイルド「サロメ」…無邪気な王女の怖さ 王女サロメの恋の悲劇を描く戯曲『サロメ』は1891年、仏語で書かれた。日本では日夏耿之介(ひなつこうのすけ)や福田恆存(つねあり)らが翻訳し、三島由紀夫が舞台の演出を務めたこともある名作だ。今回の新訳は、演出家の宮本亜門さんの舞台のために頼まれたことがきっかけだった。 「大学生だった1995年に初めてこの作品を読みました。当時、岩波文庫の恆存訳は旧字旧仮名です。自分自身が『日蝕(にっしょく)』という作品でデビューしたように、かつての翻訳の蒼枯(そうこ)た
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