■「よい本を読ませたい」民間の力が牽引 中国で書店が増えているのには二つの動力があります。文化の力を底上げしたいという政府の政策による「人工的」なものと、ビジネスや人々の知的好奇心といった民間の「野性的」なものです。私は後者の要因が圧倒的に大きな牽引力になっていると思います。 国営企業の跡地などが再開発され、ショッピングモールが開業したとき、しゃれた書店を店子として入れることが施設全体の格を高める、と考えられているのです。人も集まる。だから、不動産会社は書店に対して家賃を減免する。中国は人口が多いので、豊かになって書店に足を運んで本を買うぐらいのゆとりがある層は分厚い。14億人全員が書店に足を運ばなくても、文化に「ファーストクラス」を求める人たちだけでも成り立つんです。この規模感は、ほかの国にはありません。 SNS映えすると評判の店内。ネットで話題の店舗は「網紅」と呼ばれる。お客の投稿は店
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