紹介 「類稀なる傑作。私たちの甘さを根底から容赦なく揺さぶってくる」(東山彰良氏「解説」より) 金だけだ。金だけがあてになる唯一のものだ――。 戦後まもない香港で、故郷を捨てた台湾人たちがたくましく生き抜く姿を描き、一九五六年、外国人初の直木賞受賞作となった「香港」。日本統治と国民党の圧政のもと、ある台湾人青年が味わった挫折と虚無を主題とする「濁水渓」。著者の青春時代が結晶した代表作に、作家デビュー当時を回顧した随筆「私の見た日本の文壇」を増補した新版。〈解説〉東山彰良 邱 永漢 (キュウエイカン) (著/文) 一九二四(大正十三)年、台湾の台南市に生まれる。東京帝国大学経済学部を卒業後、一時帰台し、台湾独立運動に関与。のち香港へ亡命し、対日貿易を手がける。五四(昭和二十九)年から日本に定住、五六年、「香港」で外国人として初めて直木賞を受賞し、作家生活に入る。八〇年日本に帰化。実業の才を
紹介 著者は、詩を始めとする文学の真の理解者ゆえに誰にでもわかりやすい、大家にしかなし得ない、かみ砕いた語り口で詩の本質を解釈する。 英文学の泰斗にして評論家としても著名な2氏が次のように語る。 脳に詩のスイッチが入る 誕生の喜びから生のほとばしり 老い 死まで 等身大の詩の世界へ導く 著者の愛した詩人たちの声が詰まった一冊 (東京大学教授 阿部公彦) 詩の心を読み、魂の声を聞く―そういう読み方は「古臭い」どころか、いよいよこれから始まるのだ、とこの本を読んでいると思えてきて、嬉しくなる。(翻訳家 柴田元幸) 目次 序 1 最初の声 William Blake Infant Joy(赤ん坊のよろこび)Infant Sorrow(赤ん坊のかなしみ) 2 元気の声 Walt Whitman Stating from Paumanok(§2) ポーマノクから出発して(第2節) Song of
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