目次 はじめに 飯田祐子/中谷いずみ/笹尾佳代 第1部 プロレタリア文学場におけるジェンダーとセクシュアリティ 第1章 愛情の問題論――徳永直「『赤い恋』以上」 ヘザー・ボーウェン=ストライク[本部和泉訳] 1 コロンタイとコロンタイズム 2 『赤い恋』 3 徳永直の「『赤い恋』以上」 第2章 階層構造としてのハウスキーパー――階級闘争のなかの身分制 池田啓悟 1 ハウスキーパーをめぐる「ずれ」 2 辞書のなかのハウスキーパー 3 「仕事」と「身分」 4 ハウスキーパーを生きる 5 ハウスキーパーの始まりをめぐって 6 自主的人間の立場 第3章 プロレタリア文学における「金(ルビ:かね)」と「救援」のジェンダー・ポリティクス――「現代日本文学全集」第六十二篇『プロレタリア文学集』にみるナラティブ構成 飯田祐子 1 「救援」の対象――第一のパターン 2 プロレタリア文学における「金」 3 「