先日、本誌では「佐賀大学美術館オープン 大学と芸術の関係に新たな風を」と題して、各大学における美術館の特徴的な試みを特集した。 このニュースに関連した動きとして、立命館大学では今月末より「目・耳・WAR – 総動員体制と戦意高揚」なる特別展が開催される。公式webサイトによれば、展示品は「国語全解運動」のプロパガンダポスターや、コロムビアから発売された「進軍の歌」/「露営の歌」のレコードなどといった視聴覚に訴えかける戦時中の宣伝題材である。開催趣旨は以下の通り。 戦時中の日本では、国民の戦意を高揚させるために、どのような政策が実施されたのでしょうか。 本展では、ミュージアム所蔵資料を中心にポスターやチラシ、軍歌を収録したSPレコード、双六やカルタといった玩具等を紹介し、総動員体制下における視覚・聴覚をはじめとした「感性の総動員体制」に関する展示を開催します。 この展示を通じて人々が、どのよ