ソフトバンク起業から40年、300年企業への道のりはまだ始まったばかりという。業績は「冬の嵐」の真っただ中だが、資本家として人類の未来をつくる決意は揺るがない。「60代引退宣言」も撤回し、当面は最前線に立ち続ける。 ソフトバンク・ビジョン・ファンド創設から5年、人工知能(AI)のユニコーン群をつくる「群戦略」の達成度は何合目ぐらいでしょうか。 孫正義・ソフトバンクグループ会長兼社長(以下、孫氏): まだ1合目ぐらいですかね。始まったばかりです。ビジョン・ファンドの投資先だけで約400社、それ以外にもソフトバンクやヤフー、PayPayなど以前からある日本の会社も含めると、お互いに切磋琢磨したり、協力し合ったりというシナジーが生まれ始めているのではないかなと思いますね。 2021年の株主総会で、「情報革命の資本家になる」と表現しました。その真意はどこにあるのでしょうか。 孫氏:ソフトバンクを「