少し前になるが、専門誌『体育科教育 2013年8月号』が「男子のための性教育」という興味深い小特集を組んだ。「マスターベーションの仕方を知らない男子たち」と題した岩室紳也氏(公益社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター)のインタビューはとりわけ衝撃的で、近年、その正しいやり方を知らない男子が激増しているという。どう誤っているというのか。「ペニスを強く刺激するケースが多いです。本の間に挟んだり、叩いたり、ベッドにこすりつけたり......」、こういった誤った〝取り扱い〟が、ゆくゆくは射精障害につながっていくという。射精障害とは、問題なく勃起するものの、正常な射精が行なえない状態。射精障害には早漏・遅漏も含まれるが、その射精障害の中でも、「自慰では射精できても膣内では射精できない=膣内射精障害」が増えてきているそうだ。 岩室氏は、誤ったマスターベーションの知識を持ちがちなのは、