転機のODA 途上国の自立につながるか 政府の途上国援助(ODA)は昨年、転機を迎えた。援助の戦略を練る海外経済協力会議(首相と4閣僚)が新設され、実施機関は円借款を含めて国際協力機構(JICA)に一本化されることになった。外務省はその間に立って、援助の企画と立案にあたる。援助の態勢は整ったが、その理念と戦略はどうか。アフリカのウガンダとインドの例を足掛かりに、ODAのあるべき姿を探る。(論説委員・長岡昇) ネリカ米の種まきをするムインダさん一家=3日、ウガンダ東部のナムトゥンバ県ブバゴ村で、長岡写す ■ウガンダとインド──コメ作りで生活向上、鉄道建設で物流改革 アフリカの真珠――かつてウガンダを支配した英国はこの地をそう呼んだ。 赤道直下にあるのに、標高が1000メートルを超えるため涼しい。琵琶湖の100倍の広さのビクトリア湖が満々と水をたたえる。緑したたる国である。 それが独立後に混乱
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