(CNN) バングラデシュの貧困層向け融資(マイクロファイナンス)事業でノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行創始者のムハマド・ユヌス氏に対し、同国政府が高齢を理由に退任を要求している。 同国のムヒト財務相によると、ユヌス氏は政府の退任要求に対し、「私が身を引けばグラミン銀行はつぶれてしまう」として拒んだという。 ムヒト財務相は15日、「バングラデシュでは通常、銀行頭取の定年は65歳だが、ユヌス教授は70歳だ」と述べた。取締役の留任は問題ないとしている。 ユヌス氏は2006年のノーベル平和賞受賞者。退任要求は政治とは無関係だとムヒト財務相は強調しているが、ユヌス氏は国内での政治家批判や、4年前の暫定政権時代に野党を結成しようとしたことが原因で圧力をかけられているとの指摘もある。野党構想はその後頓挫した。 最近ではノルウェーから援助資金の不正な移転の疑いがあると指摘され、1月にはバングラデシュ