中学卒業以上で入学できる准看護師養成学校で、短大・大卒者の入学割合が増えていることが、養成校を数多く経営する日本医師会(日医)の調査で分かった。 日医が熱心に養成する一方で、日本看護協会が養成を終了し、資格を看護師と一本化するよう主張している准看護師。看護師との待遇格差もある中で希望者が増える背景には、就職難による資格志向の高まりがあるようだ。 仙台市の大卒男性(27)は仙台市医師会付属准看護学院に通う。卒業後、中小企業に就職したが、「資格があると強い」と今年4月に入学した。2年で卒業して准看護師の資格を取り、さらに看護師になるため進学するつもりだ。 同学院の今年度の入学者102人のうち、大卒は16人で中学の新卒者はゼロ。社会人経験者は7割に上り、最年長は46歳の女性だ。