前々回の記事では,中学校教員の勤務時間の国際比較をしましたが,日本の教員は世界一働いていることを知りました(うち多くは事務などの雑務)。 しかるに教員といっても,一枚岩の存在ではありません。男性もいれば女性もおり,若年層もいれば高年層もいます。過労に陥っているのは誰か。こういう問題を考えることも必要になります。いわゆる,属性別の分析です。 今回は,中学校教員の年齢層別の勤務時間をみてみましょう。日本は年齢による役割規範が強い社会ですが,長時間勤務の問題をとっても,年齢によって様相は違うと思われます。 データは,このほど公表された国際教員調査(TALIS 2013)です。本調査では,対象の中学校教員に対し,週当たりの勤務時間を尋ねています。自宅での教材研究なども含む,広義の勤務時間です。実際の時数を記入してもらう形式ですが,入力段階のローデータを加工して,10時間ごとの6カテゴリーにまとめま
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