記憶の回復に関して、これまでの通説を覆すような革新的な研究結果が報告された。米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究チームは、海洋生物「アメフラシ」を使った実験で、長期記憶を呼び戻すことに成功したそうだ。 過去数十年間、神経科学の専門家たちは、記憶が蓄えられるのは脳細胞を繋ぐシナプスであると考えてきた。アルツハイマー病はこれを破壊してしまう病であるため、患者の記憶は徐々に失われてしまう。しかし、今回発表された研究によれば、長期的な記憶に関してこの通説は誤っていたということになる。 この画像を大きなサイズで見る 「過激な考えではありますが、我々の研究結果によればそうなります。長期記憶はシナプスに保存されるのではありません。神経細胞が生きている限り記憶はどこかに残っています。そして神経細胞は失ったシナプスの結合部を再生できるようです。」 「シナプス結合部さえ回復できれば、記憶は甦ります。簡単で