終わってみれば、“ロマゴン”はやはり強かったという一言に尽きるのだろう。5日に東京・代々木第二体育館で行われた注目のWBC世界フライ級タイトルマッチは、チャンピオンの八重樫東(大橋)が軽量級最強と称された同級1位のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を相手に奮闘したが、9ラウンド2分24秒TKOに散った。無傷のレコードを40戦全勝34KOに伸ばしたゴンサレスは、母国の英雄アレクシス・アルゲリョと並ぶ3階級制覇を達成して、感極まって涙。最後の最後まで果敢に戦った敗者も大きな拍手に包まれた。 3ラウンド途中、回転の速い連打とステップワークで八重樫がリズムに乗りかけた。だが、八重樫がワンツーから左フックを返そうとしたところに、ゴンサレスのコンパクトな左フックが一瞬早くヒット。八重樫がキャンバスに尻餅をつく。そのダウンを境に流れは一気に打ち合いへとなだれ込んだ。八重樫は試合後「打たれたら打ち返すとい