安倍晋三首相は、東京都議選応援で「自衛隊としてもお願いしたい」と発言し、撤回した稲田朋美防衛相に対し継続して職務に当たるよう指示した。菅義偉官房長官が28日午前の記者会見で明らかにした。民進党は自衛隊員の政治的行為を制限した自衛隊法などに抵触しているとして、首相が罷免するよう要求。首相の任命責任も追及する構えだ。同日夕に共産、自由、社民各党と国対委員長会談を開き、こうした方針を確認する。7月2日の都議選投開票を前に攻防が激化した。 稲田氏は28日午前、防衛省に登庁し「昨日、話した通りだ」とだけ述べ、改めて辞任を否定した。