「痴漢は犯罪です」「私たちは泣き寝入りしません」--。こんなメッセージとポップなデザインで、被害から身を守る「痴漢抑止バッジ」が製品化され、今春で3年目を迎える。当初はインターネットのみの販売だったが、私鉄の駅売店、若者向けの雑貨店と流通経路が広がりつつある。 バッジの考案者は、電車内の痴漢被害に苦しんでいた東京都内の女子高生(当時)だ。「痴漢は犯罪です」という文言と痴漢が警察に捕まるイラスト入りのカードをカバンに付け、肩から下げて後ろから見えるようにすると被害がやんだ。このアイデアを基に、バッジをつくろうと女子高生の母親の友人でライターの松永弥生さん(52)=大阪市=が「Stop痴漢バッジプロジェクト」としてデザインを公募。2016年1月に一般社団法人「痴漢抑止活動センター」(大阪市中央区)を設立し、3月からネット販売を始めた。 「痴漢されることがなくなった」「周りに女性が立ってくれるよ