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ブックマーク / iplawbusiness.net (4)

  • 国境をまたいだ訴訟における代理人の秘匿特権

    企業がアメリカで知財訴訟に巻き込まれた場合に、日の弁護士/弁理士と依頼者の間でなされた意見交換について秘匿特権があるかどうかが問題となります。日の弁理士にも秘匿特権を認めるアメリカの判決が出ていることからこの問題は解決したと思っている人が多いですが、そ の理解はかなり怪しいので気をつけなければなりません。 知的財産に関わる事件は国境をまたいで争われることが多くなっています。コモンロー(英米法)の国(アメリカ、英国、オーストラリア、カナダ)の 民事訴訟では、相手方に証拠の開示を要求することのできるディスカバリー制度がありますが、その対抗手段として、依頼人には、弁護士と依頼人の間 でなされた通信や文書について秘匿することのできる特権(attorney-client privilege)が与えられています。 一方、英国以外の欧州や日のようなシビルロー(大陸法)の国にはこの秘匿特権が法律

    国境をまたいだ訴訟における代理人の秘匿特権
    chess-news
    chess-news 2014/09/01
    秘匿特権
  • 小保方晴子博士の「STAP細胞」特許出願は基本特許となるか?

    「数世紀に及ぶ生物細胞学の歴史を愚弄するものである」ー2012年、英Natureが彼女の論文の掲載を却下したときの査読者の評だという。理化学研究所の小保方晴子博士の発見したSTAP細胞はそれほどに「非常識」に満ちている。受精卵から体細胞へ分化すると、細胞は分化状態をメモリのように記憶しており、多能性細胞などの未分化細胞に戻る(初期化する)ことはないというのがかつての常識であり、体細胞を初期化するには高度な遺伝子操作が必要であると考えられていた。小保方博士の発見は、体細胞に一定のストレス(弱酸性の刺激)を与えることで、分化状態の記憶が消去され、多能性を再び獲得するということのようである。 小保方博士は、大学院時代に留学していたハーバード大のチャールズ・バカンティ教授らと共同で国際特許出願(公開公報WO2013/163296 A1”Generating pluripotent cells de

    小保方晴子博士の「STAP細胞」特許出願は基本特許となるか?
  • 知的財産 法とビジネス

    襲撃事件後のシャルリー・エブド紙の今週号の表紙には「私はシャルリー」と書かれた紙をもったムハンマドの風刺漫画が描かれ、その上にフランス語でTout est pardonné(英訳するとAll is forgiven)と書かれています。これを受けて、日の一部の新聞社は、表現の自由のもとなら、(ムハンマドの風刺も含めて)「何でも許される」という意味に取っているようです。しかし、これはAll is forgivenの真意を読み誤ったものだと思います。これは基的な英語力もしくは国語力の問題であり、大変失望します。 続きを読む → 「数世紀に及ぶ生物細胞学の歴史を愚弄するものである」ー2012年、英Natureが彼女の論文の掲載を却下したときの査読者の評だという。理化学研究所の小保方晴子博士の発見したSTAP細胞はそれほどに「非常識」に満ちている。受精卵から体細胞へ分化すると、細胞は分化状態をメ

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  • 米国発明法の署名式ーオバマ大統領はペンを何回交換したか?

    先願主義への移行を含むアメリカの特許法の大改正である米国発明法(America Invents Act)のオバマ大統領署名記念式典は2011年9月16日Thomas Jefferson High Schoolという高校で開かれました。 オバマ大統領はこの重要な法律に何回もペンを取り替えて自分の名前をサインします。これはどういう意味があるのでしょうか?そしてThomas Jefferson High Schoolはどういう学校なのでしょうか? Thomas Jefferson High Schoolという高校で行われた米国発明法の大統領の署名式の模様です。トーマス・ジェファーソンはご存じの通り、1776年のアメリカ独立宣言の作者の一人ですが、彼自身、発明者でもあり、1787年の連邦憲法の規定を受けて制定される1790年の米国特許法の制定にも関わった人です。オバマ大統領は、今日私がThomas

    米国発明法の署名式ーオバマ大統領はペンを何回交換したか?
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