僕は、もともと過去を振り返ることが苦手だった。 大切なのは常によい「未来」を創ることであり、そのための「今」は大事だけれど、「過去」を振り帰っても仕方がない、という気持ちがあったんだと思う。(ストレングス・ファインダーの1位も「未来志向」だ) 過去を振り返るのは、どこか「暗い作業」というイメージもあった。 終わったことをいつまでも考え続けるというのは、いつまでも前を向けない人が、ジトっとして根暗なことをしている、くらいの印象を持っていた。 そんな僕が「過去の振り返り」の大切さを知ったのは、2年前、人事部門に異動してからのことだ。 研修などを通して「経験学習」という考え方を広める仕事を担当することになったのだ。 「経験学習」とは、仕事経験から学び、次の仕事に活かす、という人材開発のアプローチだ。「経験学習」では「内省」といって、自分の考えや行動を深く顧みることが重要であり、「内省」とはつまり