chemglossary 【金はなぜ金色なの?】 相対論効果 Relativistic Effects 2020/10/23 chemglossary, 無機化学, 物理化学 周期表, 相対論効果 コメント: 0 投稿者: やぶ 相対性理論は、光速近くで運動する物体で顕著になる現象を表した理論です。電子や原子などのミクロな物質を扱う化学者にとって、相対性理論は馴染みが薄いかもしれません。しかし、”相対論効果”は、化学者だけでなく化学を専門としない人にとっても、身近に潜んでいる現象です。例えば、水銀が液体であることや金が金色であることは相対論効果によります。さらに学部レベルの化学の話をすれば、不活性電子対効果も相対論効果であり、ランタノイド収縮の一部も相対論効果によると言われています。本記事では、相対論効果の起源についてお話しし、相対論効果が化合物にどのような性質を与えるかについてお話します