「計画的偶発性理論」というキャリアの考え方が注目されています。この考え方によると、個人のキャリアの8割は、偶然の出来事によって決定されるそうです。 では、自分でキャリアプランを描いたり、キャリアアップのために努力したりすることは無駄なのでしょうか。計画的偶発性理論の詳細と、注目されるに至った背景を解説します。 計画的偶発性理論はゴールを決めないキャリアの考え方 計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)は、心理学者のジョン・D・クランボルツ教授によって1999年に発表されたキャリア理論です。クランボルツ教授がビジネスパーソンとして成功した人のキャリアを調査したところ、そのターニングポイントの8割が、本人の予想しない偶然の出来事によるものだったそうです。このことをきっかけに、クランボルツ教授は計画的偶発性理論を提唱しました。 急速に経済のグローバル化が進み、I