H2Aロケット27号機が1日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。搭載していた情報収集衛星を予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。H2Aの成功は21回連続で、成功率は96・3%。衛星は地上の様子を電波で捉えるレーダー衛星の予備機で、運用中の2機にトラブルがあった時に備え、宇宙で待機する。 H2Aは午前10時21分、エンジンに点火し、まばゆい光と爆音を放ちながら発射場を離れた。白い煙を残して大空を駆け上がり、約2分後に固体ロケットを切り離してさらに上昇。約30分後に衛星を切り離した。内閣衛星情報センターによると、衛星の状態は正常という。同センターの下平幸二所長は「衛星を確実に運用し、安全保障と危機管理に取り組んでいきたい」と語った。 情報収集衛星は現在、レーダー衛星と、写真を撮る光学衛星がそれぞれ2機ずつ運用中。地球のあらゆる場所を24時間以内に撮影できるとされる。3月には光学