IoT時代を迎えて製造業のためのITツールもその役割を変えつつある。本連載では、製造ITツールのカテゴリーごとに焦点を当て、今までの役割に対して、これからの役割がどうなっていくかを解説する。最終回の第6回は産業分野向けIoTである「IIoT」だ。 こんにちは。前回は、製造実行システム(MES:Manufacturing Execution System)について紹介しました。今回はいよいよ最終回ということで、産業分野向けIoT(IIoT:Industrial Internet of Things)について述べたいと思います。 モノ/コトをネットワークでつなぎ、データ収集/分析(アナリティクス)や自動操作などによって新たな価値を創出するコンセプトがIoT(モノのインターネット)です。その名が示す通り、製品、センサー、生産設備などが無線/有線でネットワークがつながっていることが前提となります。