国内でも大きな話題となっているランサムウェア「WannaCry」ですが、5月12日の世界的な大規模拡散以降、その侵入と拡散について大きな疑問符が付いたままとなっていました。トレンドマイクロでは侵入と拡散の手法について探るため、WannaCry のワーム活動について徹底解析を行いました。WannaCry はワーム活動としては Windows の「MS17-010」の脆弱性の利用を確認していますが、この解析では同時にバックドアツール「DoublePulsar」を利用する詳細な活動内容が確認できました。 トレンドマイクロの解析の結果、以下のワーム活動のフローが明らかになりました。 攻撃対象のスキャン: 1.1 ローカルネットワーク内の端末を列挙しスキャンする 1.2 グローバル、ローカル含め、無作為なIPアドレスに対してもスキャンする スキャン対象の端末に SMB の 445番ポートで接続し、「