悪い流れを断ち切るゴールを生んだ内田は、チームメイトに手厚い祝福を受けた。内田がチームを救ったのだと、誰もが感じていたに違いない。 CLに簡単な試合などない。 それはたぶん、真実だ。でも、グループステージ突破を目標に課されたチームには、絶対に勝たなければいけない試合がある。 UEFAのクラブランキングで14位のシャルケが、54位のステアウア・ブカレスト(ルーマニア)をホームに迎えた9月18日のグループステージ第1節は、そんな試合だった。 実際、シャルケは良い形で試合に入っていった。 9分に相手ペナルティエリア内で内田がボールをカットすると、シャライがシュートを放ちGKの正面をついた。14分には内田のクロスをファーサイドでボアテンクがヘディングシュートもGKに阻まれた。 しかし、こうした良い流れの中からゴールが奪えない。 31分、ステアウアのタナセがチーム初のシュートを放つと、シャルケのGK