「今年も最終節まで十分に楽しませてもらえました。サポーターとして、優勝してほしいのは当たり前だけど、それが全てではありません」 京浜急行電鉄の川崎大師駅を降りると目の前にある「ごりやく通り」。大師駅前商栄会に属する銭湯「寿恵弘湯」の店主、星野義孝さんはアルバムをめくりながら懐かしむ。 「当時からすれば、今の状況は夢みたいなものです。チケットが完売? 想像すらできませんでしたし、有り得ませんでしたよ」(星野さん) 昨日のJリーグ最終節の結果、惜しくも2位に終わった川崎フロンターレ。J1リーグ3連覇の夢はまたも叶わなかった。ただ、優勝争いが盛り上がるのは、トップを走るクラブと僅差のクラブが存在してこそ。近年のフロンターレの躍進は目覚ましく、サッカーファンであれば知らない人はいないであろう。その強さの秘訣はどこにあるのだろうか。クラブの歴史と共に紐解いてみたい。 「プロスポーツ不毛の地」川崎 1
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