そして、デイリーポータルZはPV向上を第一の目的にしていないという。1日に公開する記事3本のうち、1本は読む前からおもしろいことがわかるバズ狙いの記事。あとの2本は読んでみればおもしろいリピーター向けの記事だ。 PVにこだわらない理由は、収益構造にある。デイリーポータルZはB2Bの記事広告が収益の6割を占めるため、PV数で稼ぐ必要がなく、独自性を打ち出すことの方を重視しているのだという。そして、PVがライターの原稿料に影響することもない。「モチベーションを下げないよう、PVを気にせず書きたいものを書いてもらっている」と林氏は語った。 20万UU以上の記事からバズる記事の共通点を探しだす本セミナーで林氏は、2010年以降の記事のうち、20万UU以上のアクセスがあった記事をピックアップし、その傾向を分析した。すると、特にここ最近の流行り傾向を踏まえて、次のキーワードがうかびあがった。 高カロリ
個性的なライター陣によるちょっと変わったコンテンツが毎日更新されるデイリーポータルZ(DPZ)。17年の歴史をもち、数年前からは、オンラインコンテンツだけでなく「顔が大きくなる箱」「地味ハロウィン」などリアルなイベントにも活動の場を広げている。 今日のゲストは、一人でこのメディアを立ち上げたイッツ・コミュニケーションズ株式会社 メディア事業部 林雄司氏。最近は、ちらほらとオウンドメディア運営終了のお知らせを聞くことがあるが、なぜ「黒字化したことがない」デイリーポータルZが、組織、会社が変わっても続いていくのだろうか。林氏のキャリアと会社の中でやりたいことをやり続けるための仕事観について迫った。 Webが一般に普及してすでに20年以上が経つが、未だにWeb業界のキャリアモデル、組織的な人材育成方式は確立していない。組織の枠を越えてロールモデルを発見し、人材育成の方式を学べたら、という思いから
Jリーグのサッカーチーム「川崎フロンターレ」では、天候や外的要因に左右されずに売上を伸ばし続けるために、データ分析ツールを使って、正確なスタジアム来場者予測数やグッズ販売予測数などを立てているという。 そのために導入したのが、データビークルのData Diver(データダイバー)だ。同サービスは、『統計学が最強の学問である』の著者で知られる西内氏が開発に携わっており、統計学を用いた高精度な予測ができる。 どんな経緯で導入して、どう活用しているのか、川崎フロンターレの谷田部さんに詳しく聞いた。 川崎フロンターレが抱える課題とは?――Data Diver(データダイバー)を導入したんですよね? 導入前はどんなところに課題を感じていたんですか? 谷田部(川崎フロンターレ): サッカーってその年によって成績が良かったり、悪かったりするんですよね。たとえばお金をかけて有名な選手を獲得したとしても、必
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