朝鮮半島近海へ向かって航行中の米原子力空母「カールビンソン」に対し、中国とロシアがそれぞれ海軍の情報収集艦を派遣して動向を追尾していることが15日、わかった。 北朝鮮への軍事行動も辞さない構えを見せている米国の出方を探る狙いがあるとみられ、自衛隊は周辺海・空域の警戒監視を強化している。 複数の日本政府関係者が明らかにした。 カールビンソンを中核にミサイル駆逐艦などで構成する空母打撃群は現在、東シナ海周辺を朝鮮半島に近い海域に向けて北上中とみられている。 半島情勢の安定を優先する中露両国は、「政治的・外交的な努力を通じて平和的に解決する必要がある」(ラブロフ露外相)などとして、米国の強硬姿勢に懸念を示している。情報収集艦の派遣には、米国をけん制する意味合いもありそうだ。
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