アイスランドの公的部門で試験的に労働時間を短縮したところ、職場の生産性はおおむね維持・向上し、労働者のストレスや幸福感は大幅に改善するという結果になった。結果を分析した研究機関は「大成功」だったと評価し、ほかの政府も教訓にできそうだと述べている。 コロナ禍の間にはリモートワークが企業側にとっても従業員側にとっても非常に効果的だったことから、労働者はより良いワークライフバランスに向けた新たな可能性に気づくようになっている。その流れで、週休3日制が話題になったり、時短勤務や時間差勤務なども試されたりしている。 アイスランドの試験は、労働時間の短縮は生産性や職場での幸福感の向上につながるかを調べるため、政府と首都レイキャビクの市議会が2015年から19年にかけて行ったもので、その結果がこのほど公表された。アイスランドは高福祉国の北欧諸国のなかでは例外的に、労働時間が比較的長い。 試験はさまざまな