84歳・養老孟司さん(左)、75歳・池田清彦さん。合計159歳、ニ人の「年寄り」の本気の問題提起をどう受け止めるか 直近では『80歳の壁』(和田秀樹)が代表格だが、このところ『老いの福袋』『九十八歳、戦いやまず日は暮れず』『おひとりさまの最期』等々、高齢者をメイン読者にしたとみられるベストセラーが定期的に生まれている。 40歳にして惑わず、50歳にして天命を知る、などといった「論語」の時代とは異なり、今は70歳も80歳もまだ人生を模索しているということなのだろうか。 『バカの壁』などで知られる解剖学者の養老孟司さんは、こうした本が読まれる背景についてこう語る。 「まさに高齢化社会ということなのでしょう。本を読むことで、自分の年齢に価値を見出したい人が増えてきているのではないでしょうか」 その養老さんも最近、「老人本」ともいえる本を出した。『年寄りは本気だ』――生物学者、池田清彦さんとの対談
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