アップルの初期の広告には、荷台にMacをくくりつけた自転車のイラストが使われていた。これには創業者スティーブ・ジョブズの思想が反映されている。アップルジャパンでマーケティングコミュニケーションを担った河南順一氏は、「スティーブにとってテクノロジーは、人の創造性や能力を引き出すツールであり、まさに自転車のようなものだった。それは今でもアップルに息づいているDNAになっている」と説く――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、河南順一『Think Disruption アップルで学んだ「破壊的イノベーション」の再現性』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。 ■自転車の荷台にMacをくくりつけた初期の広告 創業時のアップルのビジョンは次の一文になります。 「Changing the world, one person at a time.(世界を変える、1人ずつ)」 アップルが創造する