今や、毎日のように新商品が発売され、マニアが急増している「激辛グルメ」。激辛ブームと言われて久しいが、その火付け役になったのが湖池屋のロングセラー商品「カラムーチョ」だ。1984年の発売以来、激辛スナック市場の牽引はもとより“激辛”という食ジャンルの確立にも大きく影響を与えた商品である。 今回は株式会社湖池屋 マーケティング本部の加藤俊輔氏にカラムーチョが長年愛されてきたわけや、今後の展望について話を聞いた。 メキシコ料理に着想を得たが、非難を浴びた 湖池屋はそもそもなぜ、“辛さ”に着目したスナック菓子を作ろうと思ったのか。実は味やトレンドを探りに海外へ視察に行っていた当時の商品開発担当者が「メキシコ料理」から着想を得たという。 「1980年代のアメリカではメキシコ料理が流行っていました。チリ味独特の辛さは現地の人を虜にしていて、『辛い料理をポテトチップスにしたら絶対売れる』と考え、日本に