ながさわたかひろ氏を京橋のギャラリーにて撮影。昨シーズンのヤクルトの全144試合分の銅版がズラリとその周りを囲んでいる 美術家・ながさわたかひろを知っているだろうか? 画家・銅版画家として、斬新な作品を世に送り出し、芸術界の名門老舗雑誌『美術手帖』(美術出版社)にも「に・褒められたくて」という連載を持つ新進気鋭のアーティストである。 彼の代表作となった「プロ野球画報」は、その名の通りプロ野球を題材としている。自身がファンでもある東北楽天。野村克也監督の最終年となった'09年シーズン144試合+CSの全150試合を、1試合につき4×4センチの名場面を9コマで、銅版画19枚に描きあげた。この作品は、“若手アーティストの登竜門”と呼ばれる岡本太郎現代芸術賞の特別賞を受賞し、昨年6月にはKスタ宮城内に作品が展示されるなど、各界から高い評価を集めた。 現代芸術とプロ野球のコラボレーション。シュールレ