アラーキー、写真集で前立腺がん公表「病気になって“生欲”全開」 (1/2ページ) 2009.10.6 22:41 独特の官能表現で世界的に人気の高い写真家・アラーキーこと荒木経惟さん(69)が、1日に発行した写真集「東京ゼンリツセンガン」(ワイズ出版)で自らの前立腺がんを公表した。「何が起ころうが手ぶらで帰ってこないよ。ガンになってガンガン性欲、いや生きる欲望がわいちゃってさ」。病を得てパワーアップ。エロス(性・生)とタナトス(死)の陰影を一層深めたアラーキーワールドが凝縮された一冊となっている。 ガンが発覚し、手術を決意したのは去年の夏。それから一年間。仕事や恋を軸にした日常をモノクロフィルムに焼き付けた写真が、ほぼ時系列にまとめられている。入院時には「こんなチャンスはない」と病院のベッドにカメラを持ち込み、白衣の天使を撮影した。患部剃毛後のカミソリを手にポーズをとる新人さん、チューブ