任期満了に伴う鎌倉市長選は22日、投開票が行われ、無所属で現職の松尾崇氏(44)が、新人で元NHK記者の飯田能生氏(55)ら3人を振り切り、3選を果たした。投票率は60・12%(前回37・40%)。 松尾氏は現職としての知名度を背景に、優位に選挙戦を展開。争点となった市役所移転計画について「同市深沢に移転し、災害時の機能強化を図る」と主張して、「現在地は市民活動の拠点にする」と市民の理解を求めた。交通渋滞対策について、市内に流入する車両に課金する「ロードプライシング(道路課金)」の導入を目指すとした。 飯田氏は市民生活に根ざした税金の使途を訴え、著述業の新人、岩田薫氏(64)はごみ有料化の撤廃、弁護士の新人、石田智嗣氏(55)は受動喫煙防止などを主張したが、及ばなかった。