クレジットカードは、現金が手元に十分にないときや海外で現地通貨を持っていないときでも、買い物などができる利便性の高い決済手段です。現金払いで買い物するときは財布に入っている現金を意識しながら買い物しますが、カード払いで買い物するときはより大きな金額(預金額など)を意識しながら買い物するので、消費者行動は両者で異なってきます。このため、クレジットカードの使用に関する研究は古くから行われてきています。 クレジットカードが使用可能な店では、入り口付近にカード会社のロゴを提示していることが多く、消費者は、入店する前にカード払いを前提とした買い物をするかどうかを決めることができます。消費者行動研究では、このロゴがもたらす消費者行動への影響を「クレジットカード効果(credit card effect)」と呼び、研究対象にしてきました。今回はこの効果に着目したいと思います。 クレジットカード効果とは