長嶋 今回は、いま影響力をもつ雑誌の編集長を務めるお二人をお招きして、「そもそも“良いモノ”ってなんだろう?」というテーマのもと話をお伺いできればと。早速ですが、お二人は“良いモノ”をどのように定義されていますか? 西田 このまえClubhouseで小野くんと話していて、「いま価値があると思っているものは、実は自分以外にそう思わされている可能性がある」という話題が出て、おもしろいなと。なので、まずは小野くんから改めて話してもらっていいですか?? 小野 はい。雑誌『広告』のリニューアル創刊号の特集がまさしく「価値」だったんですが、いま西田さんにご紹介いただいたのは、そのとき文化人類学者の松村圭一郎さんに取材したなかで出たフレーズですね。人によって価値観が違うのは前提として、パッと見たものの価値を独自に判断するのは意外に難しいっていう。 西田 小野くんが個人的に“良い”と思うモノって? 小野
マリリン・モンロー、オードリー・ヘプバーン、ウディ・アレン…。名優が愛したファッションメガネのプロダクト史 最近クラシックな大きめフレームのメガネが次々と復刻している。特に黒縁スクエアシェイプが印象的な「ウェリントン型」(※1)は、男性女性問わず人気で、個々の魅力を引き立たせている。 視力補正のための「かける」アイテムから、ファッションとコーディネイトし「身に着ける」アイテムへと、時代と共にその価値を変えてきたメガネ。モノのルーツを紐解くシリーズ「モノヒストリー」第2回は、メガネの歴史を紀元前から20世紀にわたり、トレンドを作ってきたキーパーソンに注目しながら追っていきたい。 まずは、アイ“グラス”(英:Eyeglasses)としてのメガネの歴史を駆け足で紹介していこう。メガネのルーツはレンズから始まる。ここでいうレンズとは、あくまで視力補正を目的としたレンズのことだ。紀元前700年頃から
「ミッドセンチュリー」と呼ばれる20世紀半ば、アメリカでインテリア業界に旋風を引き起こした夫婦がいる。チャールズ・イームズ(1907~1978)と妻のレイ・イームズ(1912~1988)だ。 第二次世界大戦後、高度成長により人々の暮らしが変わりつつあったアメリカでは、「手ごろで高品質」なプロダクトが求められていた。そんな世相の影響を受け、彼らは最新技術で成型された合板木材や最先端のプラスチック素材を用いた、丈夫で美しい椅子を世に送りだしたのである。 いまや働く場も、暮らす場も、自宅で過ごす時間が多くなった私たちの日常生活において、椅子はかけがえのない存在だ。 プロダクトが誕生するまでのストーリーやフィロソフィーにふれることで、モノの価値について考える「モノヒストリー」。第4回は、半世紀を経た現在でもその人気が衰えない、イームズ夫妻が生んだ名作椅子の誕生秘話を紹介する。 1907年、アメリカ
あの作品の“モノ”を徹底リサーチ #02 映画やドラマや小説に登場するモノは、ときに人物と同じように語り、演じ、物語の世界を作り上げます。山崎まどかさんは、ニューヨークという街で女の子が奮闘する映画に注目。1961年に一世を風靡した『ティファニーで朝食を』から約60年、大都会で生きるヒロインのライフスタイルは、どんな変化を遂げてきたのでしょうか。経済状況や女性と社会の関係も移ろう中、夢を追いかける彼女たちの持ち物や服装は――? 現代が舞台のノア・バームバック監督『フランシス・ハ』、レナ・ダナム監督『タイニー・ファニチャー』とともに、作中の“モノ”からその背景を解読していきます。(編集/メルカリマガジン編集部、イラスト/二階堂ちはる) ニューヨークの女の子たち、特に若い独身の女の子はどんな部屋に暮らしているのだろう? この街を舞台にした映画を見ると、いつもヒロインが住んでいるアパートメントの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く